ミドリムシ(ユーグレナ)とは

ミドリムシの拡大写真 名前でムシが連想され苦手な方も多いかもしれませんが、ミドリムシは59種類もの豊富な栄養素と特殊な独自成分を持ち、日本だけでなく世界中で注目されている新しい栄養食です。
ちなみにミドリムシは「ムシ」と書いてありますが虫ではなく、ワカメや昆布の仲間、藻の一種です(学名:ユーグレナ euglena)。
動物と植物両方の栄養素をどちらも保有しており、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、カロテノイド、不飽和脂肪酸など、普段の生活で不足しがちな様々な栄養素を補うことができます!
ミドリムシに含まれる栄養素はなんと59種類!

ミドリムシとの運命的な出会い ―"仙豆"を求めて―

株式会社ユーグレナ 出雲 充 あるときから思うようになったのが、「地球のどこかに仙豆(センズ)のような食べ物があったらいいのにな」ということだった。「仙豆(センズ)」というのは、鳥山明氏の描いた国民的マンガ『ドラゴンボール』に登場する食べ物だ。高い塔の上で猫の仙人カリン様が栽培しており、1年間に7粒しか収穫できない。しかし1粒食べればそれで10日間は何も食べずに飢えをしのげ、どんなに体が傷ついていても、一瞬で完璧に回復するという魔法の食べ物である。(中略)
その頃の僕は、「なんでわざわざ農学部に理転してきたの?」と聞かれると、「バングラディシュで仙豆(センズ)を栽培するためです」と答えて、誰彼かまわず、「仙豆みたいな食べ物はないですか?」と聞いて回っていた。
しかしその結果わかったのは、「牛肉には十分なビタミンCが存在しないし、植物は魚が持つDHA(ドコサヘキサエン酸)を合成する遺伝子を持っていない。つまり植物は植物固有の栄養素を作り、動物は動物固有の栄養素を作っていて、人間という生き物は、植物と動物の両方をバランスよく食べないとダメなんだ」という当たり前すぎる事実だった。 (中略)
でも、ミドリムシなら仙豆に近いんじゃないですか。植物と動物の間の生き物ですから」
ミドリムシ、という言葉を聞いた瞬間、僕は雷に打たれるような衝撃を受けた。(中略)
ミドリムシのポテンシャルは本当にすごい。ミドリムシは植物と動物の両方の性質を持っているので、両方の栄養素を作ることができる。その数は、なんと59種類にも及ぶ。ミドリムシを大量生産し食料資源化ができれば、将来、日本に食糧危機があったとしても、輸入食料に頼らずに必須栄養素を補うことができる。

株式会社ユーグレナ社長 出雲 充 著「僕はミドリムシで世界を救うことに決めました。」より

ミドリムシは栄養消化率は通常の植物の倍以上!

ミドリムシには細胞壁が存在しないので植物性栄養素も効果的に消化できます ミドリムシには59種類もの豊富な栄養素が含まれていますが、着目点はそれだけではありません!
栄養は摂取した後に体内できちんと消化される必要があります。
野菜などの植物から栄養を摂取する場合、よく噛んでも体内への消化率はせいぜい40%前後だと言われていますが、これの原因は植物性栄養素の「細胞壁」にあります。
中学校の授業などで覚えている方も多いと思われますが、植物の栄養素には動物性栄養素と違い「細胞壁」という壁が存在しており、これに阻まれ体内でうまく栄養を消化することができないのです(人間には細胞壁を分解するセルラーゼという成分がないため、栄養素の消化効率が悪くなってしまいます)。
しかし、ミドリムシ(ユーグレナ)の細胞を覆っているのは細胞膜のみ。つまり、ミドリムシ(ユーグレナ)は植物の栄養素を持ちながら、野菜や果物よりも植物性栄養素を消化することができます!
その栄養消化率は脅威の93.1%!
前述の通り、植物性栄養素の消化率はよく噛んでも40%前後だと言われていますので、この差は歴然です!
※農芸化学会誌第51巻第85号 p483~p488(1977):Euglena gracilis タンパク質の人工消化実験およびネズミ飼育試験による栄養価の決定

ミドリムシ独自の成分「パラミロン」とは

ミドリムシ特有の成分として、β-1,3-グルカンの高分子体である特殊な天然物質「パラミロン」があります。
光合成によって生産された糖を効率よく貯蔵するために作られていると考えられており、粒子はらせんが絡まったような複雑な構造になっています。表面には無数の小さな穴(ミクロホール)が開いており、コレステロールなどの不要物がパラミロンに吸着すると言われています。
また、食物繊維のような難消化性で、吸収されずに排出されるほか、様々な働きをすることがわかっており、機能性食品としての活用が期待されています。
例えるなら、パラミロンの構造は炭にとても似ています。炭は消臭効果が高いことが知られていますが、これは炭の表面にある多くの孔が臭みの原因となる分子を吸い取っているからです。
炭は大気中にある悪臭の原因を吸い取っていきますが、パラミロンには不要な油分などが吸着すると言われております。 <ユーグレナ社のパラミロン関連特許>パラミロンのプリン体吸収抑制剤及び血中尿酸値低減剤

食品用のミドリムシ「ユーグレナグラシリス」

ミドリムシと一言で言っても、世界中で100種類以上存在しており、保有している栄養素や大きさなど種類によって異なります。
そんな数多くのミドリムシの中でも、特に食品として研究が進められているのがミドリムシのちからでも使われている「ユーグレナグラシリス」という品種です。